<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 自吟拙什因有所懷>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 漢文有假名>
<style2: 日本漢文訓讀附假名標注>
<TranslatedTitle: みづから拙仕を吟じ 因って懷ふ所あり>
<BookPage: 174-175>
<UsedPage: 2>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
嬾病每多暇，
暇來何所爲。
未能拋筆研，
時作一篇詩。
詩成澹無味，
多被衆人嗤。
上怪落聲韻，
下嫌拙言詞。
時時自吟詠，
吟罷有所思。
蘇州及彭澤，
與我不同時。
此外復誰愛，
唯有元微之。
謫向江陵府，
三年作判司。
向去二千里，
詩成遠不知。
<End Poem>
<Translation>
懶病（らんびゃう）つねに暇（いとま）おほし、暇（いとま）ありてこのかた何（なん）のなす所（ところ）ぞ。いまだ筆硯（ひつけん）を拋（なげう）つあたはず、時（とき）に一篇（いつべん）の詩（し）を作（つく）る。詩（し）成（な）れども淡（たん）として味（あぢはひ）なく、多（お）く眾人（しゅうじん）に嗤（わら）はる。上（かみ）は聲韻（せいえん）を落（おと）すを怪（あやし）み、下（しも）は言詞（げんし）の拙（つたな）きを嫌（きら）ふ。時時（ときどき）みづから吟詠（ぎんえい）し、吟（ぎん）じ罷（をは）って思（おも）ふ所（ところ）あり。蘇州（そしう）と彭澤（はうたく）と、われと時（とき）を同（おなじ）じうせず。このほかまた誰（だれ）をか愛（あい）する、ただ元微之（げんびし）のみあり。謫（たく）せられて江陵府（かうりょうふ）に向（むか）ひ、三年（さんねん） 判司（はんし）となる。あひ去（さ）ること二千里（にせんり）、詩（し）成（な）れども遠（とほ）くして知（し）らず。
<End Translation>